いよいよハムスターを迎える段階は、一番高揚しているときだと思います。私はそうでした。早くお迎えしたい、早く撫でたい、そわそわしたものです。でも、ちょっと一呼吸をお願いします。迎えるには、その準備が必要ですし、迎えた最初の1週間は気をつける必要があります。
この記事では、初めてハムスターを迎える方に向けて、ハムスターを迎える準備と最初の1週間の間に気をつけたいことをまとめました。飼い始めのころにハムスターに飼い主を危険な存在だと思われてしまうと、その後の関係改善が大変になることもありますので、是非読んでいただけると嬉しいです。
最初の一週間はそっとしておくことが大切
後に詳しく述べますが、お迎えした後は、最初の一週間は極力そっとしておくことが大切です。最低限のお世話以外は放置するくらいのイメージです。
お迎え前の準備
ハムスターをお迎えする前に準備することがあります。
ケージの設置場所決め
まずは、ケージを置く場所を決めることになると思います。これにあたってはハムスターが落ち着ける場所がよいので、下記のような場所は避けるようにしてくさるようお願いします。ハムスターは光や音や風が苦手です。
- 窓の近く
- エアコンの風があたる場所
- 部屋の中央
- いつも音が出る機器(テレビやコンポなど)の近く
- 他のペットがいる部屋
上記を避けて、高さ1mくらいのところにケージを置く場所を確保します。高さが必要なのは、冷気や人間の足音を避けるためです。
ケージの準備
ケージを組み立てて、ケージ内に床材を敷き、回し車・巣箱・トイレなどをレイアウトします。トイレには砂を入れておきます。
できればハムスターを迎える前にケージの準備を済ませておきたいです。お迎えのときがハムスターにとって最もストレスな時間なので、なるべくお迎えに時間をかけないようにするためです。
ですが、生体とケージを一緒に購入することもあると思います。その場合は、なるべく時間をかけないでケージの準備をしてあげてください。
お迎え
生体の受け取り
いよいよショップに赴き、生体を購入します。このとき、そのハムスターが住んでいたケージの床材とトイレ砂を少し分けてもらうようにしてください。そのハムスターの臭いが着いています。ほとんどのショップでお願いすれば分けてくれると思います。
自宅への移動
ショップでハムスター生体を受け取ったら、寄り道せず速やかに帰宅しましょう。紙箱の中のハムスターはその慣れない環境にとてもストレスを感じているはずです。また、暗く狭い箱の中に入れられて怯えているかもしれません。運ぶ際は、揺らさないように丁寧にお願いします。
室温湿度の調整
もしケージを置く部屋がハムスター飼育に適した温度湿度(温度:20℃〜26℃,湿度:40%〜60%)でない場合、空調等で室温湿度を調整してあげてください。
ケージの臭いつけ
ハムスターは自分の臭いで安心します。もらってきた古い床材をケージ内の巣箱部分に、トイレ砂をトイレに入れます。こうすることで、ハムスターのストレスを和らげます。また、巣箱とトイレの位置を最初から覚えてくれる確率が上がります。
また、このタイミングで給水器に水を、餌皿にペレットを入れておいてあげてください。
ケージに移動
いよいよハムスターにケージに入ってもらいます。ショップで受け取った紙箱の蓋をそっと開けて、紙箱ごとケージ内にそっと置いてください。そしてハムスターが出てくるまでは、そのままで待ってあげてください。
個体差はありますが、臆病なハムスターの場合は、出てくるまでに時間がかかります。しかし、絶対に無理に出さないで下さい。箱を傾けてハムスターを出す、ハムスターを手で掴んで出す、いずれもNGです。自分からケージに出てくるまで、しずかに待ちましょう。
出てきたら、紙箱をそっと撤去してあげてください。
お迎え初日
ケージにタオル等をかけて、ケージの中から外が見えないようにしておいてあげてください。あとは構わないようにします。覗いたり声をかけたりするのも控えます。
初日は、とにかくハムスターに慣れてもらうよう、刺激になることは全てしないようにします。初日のハムスターは緊張してします。「食べられてしまうかも」と思っているかもしれません。早くハムスターに慣れてもらうため、今はガマンです。
もしここで飼い主が手を入れてその臭いをハムスターが覚えてしまうと、「身の危険を感じたときの臭い=飼い主の手の臭い」と記憶されてしまい、後々懐いてもらうことが難しくなってしまいます。なので、今はガマンです。
2〜3日目
ケージにかけていたタオルは外します。ハムスターの姿が見えるようにはなりますが、まだ覗いたり声をかけたりはしないようにしてください。
お世話は、ハムスターの餌の追加と水の交換程度に留めるようにします。寝ている時に驚かせてはいけないので、お世話はハムスターが起きている時に行ってください。トイレ掃除等はまだ行わないでください。
4〜6日目
新しい環境に慣れ始める頃です。手渡しでおやつをあげられるようになるかもしれません。近寄ってきて興味をしめすようなら、おやつを手渡ししてみてください。ここでのハムスターの反応次第で対応を変えるのがよいと思います。
おやつを受け取らず、逃げたり噛みついてきたりした場合は、飼い主を敵だと思っています。まだ少しハムスターに落ち着いてもらう必要があるので、数日間は餌と水交換に留めてそっとしておいてあげましょう。
おやつを奪いとって巣箱やトイレにもっていった場合は、飼い主を敵だとは思っていませんがまだ警戒しています。また明日に手渡しを試みてみてください。
おやつをその場で食べた場合は、関係の構築が順調です。手乗りにチャレンジしてもよいかもしれません。
7日目以降
通常の掃除を始めてよいころです。トイレ砂の交換を始めてください。ただし大掃除(2週に1回の掃除)は、最初の1か月間は行わないでください。
掃除方法について別記事にありまして、よろしければ参照いただけると嬉しいです。
また、トイレのしつけを始めてよいころです。こちらの方法も別記事にしてあります。
「ハムスターを飼う準備とお迎え後の一週間に気をつけること」のまとめ
ハムスターを迎える際は、事前にケージなどを準備し、お迎えした後は、最初の一週間は極力そっとしておくことが、これからのハムスターとの良好な関係を作るために大切なことです。
それでは、よいハムライフを!
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