ハムスターを飼育していて噛まれた時は悲しい気持ちになります。せっかくお世話しているのに噛まれたら、ショックですよね。私は出血したことが何度かあります。できれば噛まれたくないものですね。
この記事では、ハムスターに噛まれないよう、噛まないハムスターの選び方と噛まれる場合の対処方法について説明します。
噛まないハムスター個体を選ぶ
ショップにてハムスターを購入する際に生体を選びますが、その際に噛み癖が無い個体を選ぶのが、ハムスターに噛まれない為に最初にできることになります。
ハムスターの種類ごとの噛みやすさ
噛み癖を主眼に選ぶなら、性格がおっとりしているゴールデンハムスターを選ぶのがよいと思います。ジャンガリアンは個性豊かで個体差が大きいので、噛み癖がある場合があります。
ゴールデンハムスター
懐きやすいハムスターで噛み癖が少ないハムスターです。ですが、体の大きさからが一番大きいことからも分かるようにハムスターの中で最も噛む力が大きいハムスターです。甘噛みでもやや痛いことがあり、もし本気で噛まれると出血します。
ジャンガリアンハムスター
ゴールデンハムスターと同じように人に懐きやすいハムスターですが、個体差が大きく、噛み癖があるハムスターもいます。
ロボロフスキーハムスター
人に懐かないハムスターです。触れ合うのが難しいハムスターなので、観賞用です。触れられないので噛まれる機会自体が少ないハムスターです。
噛み癖の少ない個体を選んで購入する
ハムスターの種類を決めたら個体を選ぶことになりますが、その際にも選ぶコツのようなものがあります。
単体で飼育されているハムスターは選ばない
一般的にショップではハムスターは複数で飼育されています。単体で飼育されているということは、気性が荒くて喧嘩をするとか、病気等で身体が弱いか、など、何らかの理由が想定されます。これら理由で噛みやすい傾向になってしまいますので、選ばないのが無難に思います。
触れてみる
ショップの店員さんにお願いすれば、だいたいの場合はハムスターに触れさせてもらえます。もしこの段階で噛んでくるようであれば、その個体は避けたほうがよいと思います。既に噛み癖が出てきていますので、あとからの矯正は大変になってしまいます。
怯えない個体を選ぶ
臆病な個体は些細なことで怯えたりびっくりしたりして人を噛むことがあります。また、懐くまでに時間がかかることが多いです。触れてみて怯えない個体を選ぶことで、噛まれない確率の高い個体を選ぶことができます。
ハムスターを懐かせる
お迎えしたハムスターに噛み癖が出ないよう懐かせることが、ハムスターに噛まれないために次にできることです。
最初の1週間は関わらない
お迎えしたばかりのハムスターは非常に怯えています。新しい環境に緊張しています。ケージや巣箱など環境が突然変わってしまうのです。人間で例えると突然見ず知らずの土地に連行されて知らない家に住まされるようなものです。恐怖を覚えますよね。ハムスターもその状態です。
最初の1週間はまずはハムスターが新しい環境に慣れて落ち着くことに時間を使ってください。ハムスターが怯えているにも関わらず飼い主が手を出してしまうと、飼い主の手の臭いを怖い臭いと覚えてしまい、飼い主に慣れないばかりか、飼い主を敵と認識して噛む対象になってしまうかもしれません。最初の1週間はハムスターに関わらないようにしましょう。
その後の半月はなるべく触らない
1週間ほど経過して落ち着いてきても、最初のコミュニケーションはおやつの手渡し程度にして、ハムスターの身体に触るのは半月程は我慢しましょう。はやくハムスターを撫でたいとは思うのですが、ハムスターがやっと慣れ始めたころです。ここで怖い思いをさせてしまうとせっかくの努力が水の泡になってしまいます。ハムスターが慣れるのを待ちましょう。
餌やおやつで飼い主を理解させる
餌やおやつを与えるときに飼い主の臭いを覚えさせることで、飼い主が敵ではないことを理解するようになります。方法ですが、ペレットやおやつを与える前に、両手の手のひらでペレットやおやつを軽く揉み込んでください。こうすることで、ペレットやおやつに飼い主の臭いが移ります。臭いが移った餌やおやつを与えることで、ハムスターは飼い主の臭いを「ご飯のときの臭い=よいことの臭い」と覚えます。
お世話は横から(上からはしない)
餌やトイレ砂の交換等のハムスターのお世話は、なるべくハムスターの横から行うようにしてください。ハムスターは上からの動きにとても敏感です。これは自然界ではハムスターは捕食される側の生き物なためで、捕食されるときは上から捕まることから、上の動きに恐怖を覚えるのです。お世話の度に恐怖を与えてしまっては、噛むようになってしまうかもしれません。
私が使用しているケージ、グラスハーモニーは水槽のようなガラス面にもかかわらず、側面が観音扉で開き、横からお世話ができるので、とてもおすすめです。
噛み癖が出てしまったら
以上のような対応をしていても飼い主を噛むようになってしまったら、次のことを試してみてください。
噛まれても慌てない
まず、噛まれても振り払ったり大きな声をださないようにお願いします。もしそうしてしまうと、ますます敵視されてしまいます。痛いのじっとこらえて、ハムスターが噛むのをやめるまでじっと待ってあげてください。ゆっくりと手を引いてハムスターと離れてください。イメージは風の谷のナウシカです。
噛まれた直後は餌やおやつを与えない
噛まれてしまった後、機嫌をとろうとおやつを与えることを考えるかもしれませんが、これは逆効果です。もし餌やおやつを与えてしまうと、「噛む=ご飯がもらえる」と覚えてしまい、ますます噛むようになってしまいます。噛まれた直後は餌やおやつは与えないようにしてください。
動物性タンパク質を与える
動物性タンパク質が不足すると、指を噛むようになることがあります。これは、不足している栄養を人の皮で補おうとするためです。もし噛み癖が治らない場合、ミルワーム等を与えてみるのがよいかもしれません。生きたミルワームが苦手でしたら、乾燥ミルワームがおすすめです。
飼育環境を見直す
それでも噛み癖が治らないようでしたら、ケージの置き場所やケージ内のレイアウトを見直してみましょう。噛むということは何らかのストレスがあるということです。環境に不満がある可能性があります。
手袋をはめる
どうしても噛むようでしたら、一時的に手袋をしてハムスターのお世話をする方法もあります。噛んでも何も変わらないと分かれば、噛むのを止めるハムスターもいます。
「ハムスターの噛み癖はどうする?噛まないハムスターの選び方と治らない場合のしつけ方」のまとめ
ハムスターに噛まれないようにするには、まずは噛み癖のない生体を選ぶことです。ハムスターが安心して懐いてくれるよう、お世話のタイミングや方法を工夫することが大切ですが、噛むようになってしまっても慌てず対処してあげてください。
では、よいハムライフを!
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