ハムスターの主食のペレット、さまざまな種類があり、どれをハムスターに与えようか悩みますよね。選ぶにあたっては、口コミ情報やペットショップのお薦めなど、参考にされることもあるかと思いますし、ハムスターの趣向好みもあることでしょう。
ですが、ペレットの成分によって選ぶことも大切だと思います。
”どのペレットも同じハムスター用なのだから成分も似たようなものでしょう”と思ってしまうかもしれませんが、調べてみたら結構な違いがあります。ハムスターの成長度合いや体型でもペレットを変えて成分を調整する必要があります。
そこでこの記事では、ハムスターの主食であるペレットの成分での選び方と主要な銘柄のペレットの成分の一覧をまとめております。いろいろなペレットを比較することで目的に沿ったペレットの選択をできると思います。

選び方
栄養成分を確認する
ペレットを購入する際は、パッケージに記載されている成分表を確認しましょう。
成分の理想は、粗タンパク質16~18%、粗脂肪5%、粗繊維12~15%くらいですが、あくまで目安でありますので、必ずしも基準を満たさないといけないわけではありません。値に近いほど、バランスのよいペレットということになります。
本記事の後半では、主要な11銘柄のペレットの成分を一覧にしております。
ハムスターの成長状況や状態で選ぶ
ハムスターは成長期とそれ以降で必要な栄養素のバランスが少し異なりますので、成長状況にあわせたペレットを選びます。
ハムスターの成長期は生後3ヵ月程度まで、この成長期はタンパク質と脂肪が高いものが適しております。
一方で、1歳半を過ぎる頃は老後に相当でして、高齢のハムスターには内臓への負担を減らしたカロリーが低いペレットが理想です。
妊娠中のハムスターは栄養を必要としますので、成長期と同様にタンパク質と脂肪が高いものが適しています。反対に、肥満気味のハムスターには繊維質が多くカロリーが低いペレットがよいです。
硬さ(ハードタイプorソフトタイプ)で選ぶ
ハムスター用ペレットにはハードタイプとソフトタイプペレットがあります(明示していないペレットもあります)。
ハードタイプは歯の伸びすぎを防いだり、かじり癖を治す効果があるので、健康なハムスターには硬いハードタイプを与えるがよいと思います。
一方で高齢のハムスターは硬いものを食べるのが苦手なので、ソフトタイプがよいと思います。
ゴールデン用orドワーフ用について
ドワーフハムスター(ジャンガリアンハムスター、キャンベルハムスター、ロボロフスキーハムスター)は体が小さくてちょこちょこと動き回ります。このため、体が大きいゴールデンハムスターよりも体重に対するエネルギーを多く消費します。
そのためにドワーフハムスター用のペレットはやや高カロリーにされています。
ミックスタイプについて
ペレットに穀物やヒマワリの種子・ドライフルーツ等を混ぜたミックスフードタイプがありますが、これはあまりおススメできません。ハムスターは好きな物から食べ始めることが多く、一緒に与えてしまうとペレットを残してしまうことがあるためです。さらに選り好みを激しくしてしまう可能性もあります。
迎えた直後の場合
ハムスターを迎えた直後は、ハムスターのストレスを下げるために、ペットショップで与えていたペレットと同じものを与えるのがよいとされております。ハムスターを購入する際に、与えていたペレットが何であったか教えてもらい、最初は同じペレットを与えるのがよいと思います。
成分一覧
各ペレットの成分について、パッケージやインターネット上で調べた情報を一覧にしました。現時点(2021年4月)の情報になります。
商品名 | 粗タンパク質 | 粗脂肪 | 粗繊維 | 粗灰分 | 水分 | カルシウム | リン | 代謝エネルギー |
三晃商会 ハムスタープラス・ダイエットメンテナンス | 18.0%以上 | 5.0%以上 | 6.5%以下 | 7.0%以下 | 10.0%以下 | 0.6%以上 | 未記載 | 360kcal/100g |
三晃商会 ハムスタープラス・ダイエットライト | 16.0%以上 | 3.0%以上 | 7.0%以下 | 9.0%以下 | 10.0%以下 | 0.8%以上 | 未記載 | 330kcal/100g |
イースター ハムスターセレクション | 16.0%以上 | 6.0%以上 | 6.0%以下 | 7.0%以下 | 10.0%以下 | 0.7%以上 | 0.5%以上 | 360kcal以上/100g |
イースター ハムスターセレクション プロ パフォーマンス | 17.5%以上 | 8.5%以上 | 6.0%以下 | 7.0%以下 | 10.0%以下 | 0.7%以上 | 0.5%以上 | 375kcal以上/100g |
イースター ハムスターセレクション プロ メンテナンス | 16.5%以上 | 5.0%以上 | 12.0%以下 | 7.5%以下 | 10.0%以下 | 0.6%以上 | 0.5%以上 | 325kcal以上/100g |
フィード・ワン ハムスターフード ヘルシープレミアム | 18.0%以上 | 4.0%以上 | 12.0%以下 | 8.0%以下 | 10.0%以下 | 0.8%以上 | 0.6%以上 | 315kcal/100g |
フィード・ワン ハムスターフード ヘルシープレミアム ハード | 19.5~22.5% | 3.5~5.5% | 4.5~7.5% | 6.0~8.0% | 10.0%以下 | 1.0~1.2% | 0.6~0.8% | 320kacl以上/100g |
フィード・ワン ハムスターフード ハードタイプ | 23.0%以上 | 3.0%以上 | 5.0%以下 | 8.0%以下 | 10.0%以下 | 1.0%以上 | 0.7%以上 | 330kacl以上/100g |
ハイペット 恵ハムスター | 17.0%以上 | 3.0%以上 | 5.0%以下 | 6.0%以下 | 10.0%以下 | 0.7%以上 | 未記載 | 約330kcal/100g |
ジェックス 彩食健美 ハムスターブレンド ゴールデンハムスター専用 | 16.5%以上 | 7.5%以上 | 6.0%以下 | 5.0%以下 | 10.0%以下 | 0.30%以上 | 0.50%以上 | 353kcal/100g |
ジェックス 彩食健美 ハムスターブレンド ドワーフハムスター専用 | 18.5%以上 | 8.0%以上 | 5.0%以下 | 5.0%以下 | 10.0%以下 | 0.40%以上 | 0.60%以上 | 373kcal/100g |
一覧にして比較してみますと、同じハムスター用ペレットでも成分比に違いがあることが分かります。
たとえば「ハムスターセレクション プロ パフォーマンス」は成長期に与えるべきであることが数字で分かりますし、「ハムスターセレクション プロ メンテナンス」や「ハムスターフード ヘルシープレミアム」は肥満気味のハムスターによさそうです。
逆に「ハムスタープラス・ダイエットメンテナンス」は名前からの印象ほど、ダイエット向きではなく万能系のペレットであることが推測できます。
わが家の場合
ジャンガリアンの子は、最初は「ハムスタープラス・ダイエットメンテナンス」でした。ペットショップで与えていたペレットがこれだったので、同じものにしました。
成長期でタンパク質多めにしたかったため、慣れてきたころを見計らって乾燥ミルワームや乾燥豆腐をおやつ程度に与えておりました。現在では少し肥満気味なので、「ハムスターフード ヘルシープレミアム」を与えております。
ゴールデンの子は、最初は「ハムスターセレクション プロ パフォーマンス」です。ジャンガリアンと同じ理由で、ペットショップで与えていたペレットがこれだったからです。
このペレットは成長期に適していたので、タンパク質系の乾燥ミルワームや乾燥豆腐はジャンガリアンの子ほどは与えておりませんでした。
現在では「ハムスターセレクション プロ メンテナンス」を与えております。肥満気味ではないのですが、ペットショップ推奨だったのと、いずれジャンガリアンの子と兼用にしたかったためです。
「ハムスター用ペレットの選び方!11銘柄の成分を比較」のまとめ
各メーカーのハムスター用ペレット、成分比でみても各商品各々に特徴がありますので、選ぶ際にはご自分のハムスターに必要な成分が十分なペレットを選んであげてくださいね。
ただ、ハムスターにも味の好みはあるかと思います。同系統のペレットは食べ比べして選ぶのもよいかもしれません。
では、よいハムライフを!
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