ハムスターの飼育を始めるはケージや巣箱などといった用品が必要です。ハムスターをお迎えする前(または同時)に用意する必要があります。
本記事では、これから飼育を始める方にに向けて、私が揃えた用品と消耗品、および実際に飼育を始めてどうだったか、私の場合を紹介いたします。網羅的に書きましたので、ご参考になれば嬉しいです。
用品
温湿度計・はかり【必須】
用品の説明で最初に出るのはケージが一般的ですが、あえて計量の道具にしました。
「あればよい用品」に分類されている場合もありますが、私は計量の道具は必須だと考えています。
ものごとの判断はなるべく定量的な情報でするべきだと思うからです。空調やヒーターを入れるか入れないか、餌の量は多いか少ないか、肥満になっているかいないか、体重減少(病気の兆候)はないか、これらは、計量器具があれば悩むことなく正しい判断ができます。
是非最初に用意して頂きたい用品です。
ケージ【必須】
もちろん必須です。ケージには、下のの3タイプがあり、それぞれのメリットデメリットがあります。
タイプ | メリット | デメリット |
金網 | 通気性がよい 掃除がしやすい 中の様子が見える |
骨折等のケガをしやすい 金網を齧って不正咬合になりやすい 床材がちらかる |
アクリル・プラスチック |
不正咬合になりにくい 登ってケガをすることがない 床材が散らからない 移動させやすい |
通気性が悪い 臭いや湿気がこもりやすい 掃除がしにくい |
水槽 | 良く見える 不正咬合になりにくい 登ってケガをすることがない 床材が散らからない |
通気性が悪い 臭いや湿気がこもりやすい 掃除がしにくい |
大きさについては、ゴールデンは幅60cm程度、ドワーフは幅45cm程度といった一応の目安がありますが、私は、「設置できる一番大きなサイズ」を用意するのがよいと思います。
もちろんケージを置く部屋の間取り等と相談になるとは思いますが、より広い方がハムスターのストレスを軽減できると思います。
飼ってみると分かるのですが、夜中ハムスターはケージの中を走り廻っています。昼間からは想像できないほど忙しくです。なのでハムスターの為に広さは欲しいと思うのです。
なお、私は、見た目と清掃のし易さなどからグラスハーモニーを愛用しています。上記分類のいいとこどりしたような素晴らしいケージです。
回し車【必須】
回し車は必須の用品です。運動量の多いハムスターを狭いケージで飼育するのですから、運動をさせる回し車が無いと運動不足になってしまい、肥満やストレスなど病気の原因になってしまいます。
サイズは、ゴールデンが20cm前後、ドワーフが15cm前後がよいです。サイズが合っているかの目安として、ハムスターが回し車で走っているときの姿勢を見てください。もし背中が反っているようなら、回し車のサイズが小さいサインです。
なお、金網タイプやはしごタイプの回し車は足を挟むので危険との説明を見ますが、私は販売されているのを見たことがありませんので、もう出回っていないのかもしれませんね。
なので、最初はメジャーなメーカーの製品から見た目の好みで選んでもよいかとは思います。
私はケージに付属していたハーモニーホイールを愛用しています。設置を工夫すればとても静かなホイールです。見た目もケージと質感統一できるので、大変気に入っております。
給水器【必須】
「野菜を多く与えれば給水器はいらない、野生のハムスターは水をのまない」といった意見を見ることもあるのですが、私は給水器は必要に思います。
実際、我が家のハムスターは二匹とも野菜を多く与えた日でも給水器から水を飲んでいます。
給水器もタイプがあるのですが、メリットデメリット踏まえたうえで選ばえばよいかと思います。ただ、側面に取り付けるタイプの方がよく目にしますので、こちらの方が無難かもしれません。
タイプ | メリット | デメリット |
側面に取り付ける (金網に挟む・吸盤など) |
高さ調整ができる 残量が分かる(どのくらい飲んだか分かる) |
取り付けできるところが限定される |
ケージ内に置く | ケージの種類を選ばない | 場所をとる 倒される可能性あり 高さ調整できない |
私はケージに付属していた給水器(側面に取り付けるタイプ)をそのまま使用しておりまして、選定では悩みませんでした。
巣箱【必須】
巣箱もほぼ必須です。巣箱は材質によっておよそ三種類あり、各々特徴があります。
いろいろな方のブログ等拝見していますと、木製を使われている方が多い印象ですが、これも最初は好みで選定してよいと思います。
だたし、ハムスターの好みもあると思いますので、もしハムスターが用意した巣箱を使わないようでしたら、別の巣箱に変えてあげてくださいね。
タイプ | メリット | デメリット |
木製 | ある程度重いのでケージの中で安定する | 水洗いしにくい、乾きにくい カビ等衛生面の心配あり |
プラスチック製 | 水洗いしやすい、乾きやすい | 軽いのでケージの中で動いてしまう |
陶器製 | 水洗いしやすい 重いのでケージの中で安定する 夏場は涼しい |
乾きにくい |
大きさはゴールデン用とドワーフ用があるので、ハムスターに合わせて選ぶことになります。
私は今はプラスチック製のものを使っています。何種類か試してハムスターが一番落ち着いていたのがこれだったためです。ただ、夏になったら陶器製を試したいなと考えております。
なお、”ほぼ必須”と書いたのは、我が家のハムスターは一時期床材を使って巣を自身で作っていたことがあり、この間は巣箱で全く寝ないことがあったからです。巣作りしやすい床材を多めに用意するなら、巣箱はいらないかもしれません。もちろんハムスターが巣を作れば、です。
食器【必須】
なんでも良さそうですが、ハムスターが足をかけても倒れないよう、重さのある陶器製が安定してよいと思います。私はここは節約してダイソーの食器を使用しています。
トイレ【必須】
私がハムスターを購入したショップの店員さんは、トイレの用意はどちらでもよい、と言っていました。なので必須ではないのかもしれません。
しかしトイレをハムスターに覚えてもらうメリットは大きく、ケージ内を清潔に保つことができますし、清掃が楽になります。なのでほぼ必須と思っております。
市販のハムスター用トイレはドワーフサイズのことが多いので、ゴールデンを飼われる方は、トイレを買う際はサイズにお気をつけください。ただ、市販品でなくても、瓶やタッパなどを流用できます。
私はガラス瓶をトイレに使用しています。ケージのガラスと質感を合わせた、ちょっとした飼い主のこだわりです。
虫かご・キャリーケースなど
見落としがちですが、ケージを掃除する際にハムスターに一時的に入ってもらう入れ物が必要になります。だだ、これは段ボール箱や紙袋で代用もできるとは思います。私は余っていた虫かごを使っています。
砂風呂
これは任意でよいと思います。トイレと同じで市販品でもよいし、タッパ等流用でもよいと思います。
我が家のハムスターの場合はトイレと砂風呂をあまり区別せず、砂風呂でも時々おしっこをします。また、砂浴びをするしないも個体差があるようで、ジャンガリアンはよく背中を砂に擦っていますが、ゴールデンが同じことをしているのは見たことがありません。なので、ジャンガリアンのみトイレとは別に砂風呂を設置し、トイレと同じく数日に1回の頻度で砂交換をしております。
ヒーター
これはケージを置く環境によって、だと思います。例えば空調が24時間しっかりしているのなら、ヒーターは不要です。
私の場合は、お迎え時に購入したのですが結果的には不要でした。というのも冬の間でも空調で室温を20度以上に保てていたためです。先に測っておけばよかったです。
遊具
遊具は、ハムスターではなく飼い主が楽しむための道具のように思います。ハムスターに嫌われない範囲で楽しむのがよいかなと思います。無くても困らないといった感じに思います。私の場合は、トンネル等を用意してはみたのですが、全く遊んでくれず、不要な買い物でした。
消耗品
床材
アレルギーの心配あるならペーパーチップ、大丈夫ならウッドチップを選ぶのが無難でよいかと思います。
種類 | メリット | デメリット |
ウッドチップ | 価格が安い 種類が豊富 |
アレルギーを起こす場合がある 品質悪いと木の切れ端が混入 |
ペーパーチップ | アレルギーのリスク低い 白色のものは下痢や出血等の異常に気付きやすい |
ハムスターの巣作りには不満かも |
我が家のハムスターは二匹ともアレルギーの問題は無かったので、ウッドチップを使っています。
アレルギー症状には以下のようなものがあります。
- 毛がぬける、皮膚が赤く爛れる
- くしゃみをする
- 鼻水がでる
これらの症状が出たら低アレルギーを謳っているペーパーチップを試してみてください。
餌
ペレット主食、野菜を副食で与えるのがよいかと思います。ハムスターの体重の5~10%程度を、主食6割:副食4割程度の割合としています。主食はペレット、副食は野菜です。
書物等によってはペレットだけで栄養は十分ともありますが、私は野菜も与えています。人工物だけでは不安なためです。
およそ、キャベツ、ブロッコリー、ニンジン、ブロッコリースプラウト、豆苗、カボチャあたりをローテーションしています。
なお、ハムスター用餌にはペレットや種子などが混ざったミックスタイプがありますが、最初は止めておいた方がよいと思います。
ハムスターはひまわりの種などの自分の好物から先に食べはじめ、好物でないものを残してしまいます。
このため栄養が偏りがちになると言われています。実際、私はペレットと種子や穀物を混ぜて与えてみたことありますが、我が家のハムスターは見事にペレットだけ残していました。
おやつ
与えすぎないように、ですね。よく言われることですが、ひまわりの種はハムスターにとって主食ではなくおやつです。飼育書やサイトによってまちまちですが、数日に一回、1,2粒程度与える程度にしないと、肥満の原因になるようです。
なお、ハムスターは栄養満点の野菜が好物なことが多いです。我が家では、乾燥野菜をおやつとして与えております。
トイレ砂
固まる砂と固まらない砂があり、飼育書では固まる砂を避けるよう書かれていることが多いです。万が一ハムスターが口にすると体内で固まり腸閉塞を起こすためです。私は口にしても安全な砂を使うようにしています。
浴び砂
市販されている砂浴び用の砂でしたら何でもよいと思います。ただし、公園の砂などは雑菌がいるので使うのはNGです。衛生を保つため、砂は数日毎に入れ替えるようにしています。
「ハムスター飼育に必要なグッズは何?用品と消耗品の一覧」のまとめ
以上、飼育にあたり最初に必要になるものをまとめてみました。ここに挙げたグッズはできれば飼育を始める前に一通り揃えて頂いて、スムーズなお迎えをして頂ければと思います。
それでは、よいハムライフを!
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