ハムスターに水道水やミネラルウォーターは危険?メリットとデメリットまとめ!

ハムスターに与える水、ほとんどの方は給水器を使って水を与えているかと思いますが、水はどのようなものをお使いでしょうか。水道水をそのまま使う、煮沸して冷ました水を使う、ミネラルウォーターを使うなど、いろいろな方がいらっしゃると思います。

私は、まだハムスターを迎えたばかりのころ、与える水をどうすべきか悩んでおりました。水道水の塩素が心配だったためです。人間はともかくハムスターのような小動物に悪い影響は無いだろうかと考え、いろいろ調べてみました。そうしたら、調べた結論は「むしろ水道水の方が安全」と、当初の心配とは逆の結論になりました。

この記事では、ハムスターに与える水をどのようにすべきか悩まれている方向けに、水道水やミネラルウォーターが危険かどうか、メリットとデメリットをまとめました。

水道
Ron PorterによるPixabayからの画像
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水道水やミネラルウォーターは危険?

水道水は塩素が気になるかと思いますが、日本の水道水は、塩素の量を法律等で定められており安全です。危険ではありません。

逆に、ミネラルウォーターや湯冷まし水は、雑菌の繁殖やミネラルが多すぎるなど、注意が必要な場合があります。

なので、給水器の水交換が一日一回程度なら水道水の方がよい、が私の結論になります。

実際私はずっとハムスターには水道水を与えておりますが、問題になったことがありません。

メリットとデメリットのまとめ

水道水とミネラルウォーターの比較です。水道水にメリットがあることが分かります。

  水道水 ミネラルウォーター
殺菌効果と
水交換頻度
殺菌効果あり
1日1回程度の水交換でよい
殺菌効果なし
1日数回程度は水交換が必要
軟水or硬水 軟水(一部例外地域あり)
特に問題なし
硬水の場合あり
硬水は日常的に与えない方がよい
残留塩素 法律等で量を定められている
健康に影響はない

殺菌効果と水交換頻度について

細菌を含んだ水をハムスターが飲むと、食中毒症状で、下痢などを引き起こすことがあります。ハムスターのような小動物にとって、下痢は命に関わる可能性もあるので避けたい症状です。

もしも塩素による殺菌効果が無い場合、細菌がより繁殖しやすくなります。これをハムスターに給水器で与える場合、一日に数回は水交換が必要になると想定されます。人間でも昨日口を付けたペットボトルの水は避けますよね。

しかし水道水は、安全なレベルの塩素により、食中毒の原因になる細菌の繁殖を防いてくれます。常温でくみおきの場合3日程度なら塩素の効果が維持するので、給水器の水交換は一日一回程度で十分になります。

水道水に含まれる塩素には、健康に悪そう、なるべく摂取しないほうがよさそう、とネガティブなイメージがあるかもしれませんが、実際は、含まれる量は安全な量で、雑菌を防いでくれるとても心強い味方なのです。

軟水・硬水について(ミネラルウォーターの注意点)

ミネラルウォーターの中には「硬水」と呼ばれる、カルシウムやマグネシウムといったミネラル成分が多く含まれている種類の水があります。これらの硬水の成分はハムスターなどペットにとっては尿路結石を招く恐れがあり、日常的に与えない方がよいとされています。

「硬水」ではない水は「軟水」と呼ばれております。硬水と軟水の違いは、硬度とよばれる水1Lあたりのカルシウムとマグネシウムの含有量で、日本の基準では硬度100㎎/L未満が軟水、100㎎/L以上が硬水とされています。カルシウムとマグネシウムが比較的多く含まれる水が硬水になります。

ペットに与えてよいとされている水は「軟水」です。

なお、日本の水道水は「軟水」なので(一部地域は違うらしいです)、ハムスターに与えても問題ないです。

水道水の残留塩素について

水道水の塩素について、少し掘り下げます。

なぜ塩素が入っているか

水道水の塩素が含まれているのは、消毒が目的です。水道水の水源であるダム湖や河川水や地下水には、病気の原因になりうる様々な微生物等が潜んでいる可能性があります。塩素はその強い殺菌力で、病原微生物の細胞膜を破壊して死滅させています。

このように消毒された水が雑菌等が入らないように水道管を通って各家庭に運ばれます。

塩素の量

残留塩素の濃度基準は「水道法」によって定められており、蛇口時点での水道水中の残留塩素を0.1mg/L以上保持するよう義務づけられています。水質管理項目の中では、美味しい水の基準として1mg/L以下という目標値も設けられています。地域にもよるのですが、各水道局において独自に残留塩素の目標値を0.3~0.6mg/L以下程度に設定していることも多いです。

摂取について

一方で、世界保健機関(WHO)の塩素濃度ガイドラインでは、体重60kgの人が1日に2リットルを、生涯に渡って毎日飲み続けても健康に影響が生じない濃度を、5mg/L以下としています。

この基準から比べると、水道水に含まれる残留塩素の量はごくわずかであり、摂取しても人体やペットへの悪影響はないと言われています。
水道水をそのまま飲んでも、残留塩素による健康上の問題が生じる心配は基本的にありません。

私の場合

私の場合ですが、実は初めてハムスターを迎えた最初の頃は、ミネラルウォーターを与えておりました。当時は単純に「人間と同じ方がよいだろう」との考えでいたことと、やはり水道水は塩素が気になっていたためです。

ですが、きちんと塩素について調べたところ、本記事のよう「むしろ水道水の方が安全」と知りました。私の場合は水交換は1日1回が現実的でしたので。

それ以来、ずっと水道水を与えております。幸いにもこれまで水が原因で問題を起こしたことはありません。

「ハムスターに水道水やミネラルウォーターは危険?メリットとデメリットまとめ!」のまとめ

本質的には「水道水がよい」という話ではなく、与える水は常に衛生的であることが大切、水道水はそれを実現しやすい、ということになります。

もちろんこまめに水交換できるのであれば、煮沸した水や軟水のミネラルウォーターもよいかと思います。これを否定する意図は全くありませんし、できるならそれもよいと思います。

それでは、よいハムライフを!

参考にしたサイト

塩素消毒 | 水源・水質 | 東京都水道局
東京都水道局の公式ホームページです。東京都の水道に関する手続きや料金、東京都水道局の事業や取組、事業者の方向けの情報などをご紹介しています。
水質基準項目と基準値(51項目)
飲料水水質ガイドライン第4版(日本語版)
お探しのページは見つかりません。 | 東京都水道局

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