豆苗って何と読むか、大変恥ずかしい話なのですが、実は私はハムスターの飼育を通じて食材に興味を持つまで知りませんでした。「まめなえ」と書いて「とうみょう」と読みます。
この豆苗、ハムスターに与えて大丈夫な野菜のうえ、たいへん栄養豊富で、かつ一度収穫した後に再び育てることができる優秀な野菜です。
この記事では、ハムスターに豆苗の与え方や豆苗おすすめの理由、豆苗の再生栽培のおすすめとその方法などをまとめております。
豆苗の与え方
豆苗は1回に2〜3本程度与えてください。ちぎってそのまま与えて大丈夫です。
注意点としては、豆苗は水分量が多いため、与え過ぎないようにしてください。下痢の原因になってしまいます。
また、根っこの部分には種(大豆)がついていますが、この部分は与えないでください。生の大豆は消化不良の原因になります。
豆苗は若芽で細身な野菜なので、ちぎった後は数時間でしなしなになってしまいます。このため食べ残しは早めに回収してあげてください。
スーパー等で購入する豆苗の一束の量はハムスターにとってはとても多い量なので、どうしても毎日豆苗を与えることになりかねません。ですが、何事もバランスが大切です。バランスよく、豆苗以外にもいろいろな野菜をハムスターに与えるよう気をつけて下さいね。
おススメの理由
私がハムスターに豆苗を与えることをおススメする理由です。
- 与える際はいつでも新鮮
- 加熱や加工等が不要でそのまま与えられる
- 小分けに与えられる
- 栄養バランスが良くて健康によい
- 再生栽培が可能
豆苗はブロッコリースプラウト等と同様に、苗の状態で保存することになりますので、いつでも新鮮な状態で、与える際は必要な分量である数本ををそのままちぎって与えるだけで、とても簡単です。他の野菜のように、切ったり洗ったりが不要です。また、栄養のバランスもよく、健康によいです。
さらに、後述しますが再生栽培を楽しむこともできます。収穫を二度出来るのはとてもおもしろいです。再生中の芽の伸び具合は私には感動モノでした。
豆苗について
豆苗はエンドウ豆の若芽です。もともとは発芽した後に本葉が出て、ある程度の大きさになったエンドウの、芽の先端を摘み取って食用にしていたものらしいですが、今では、エンドウ豆を水耕栽培して発芽させた幼い状態の若芽、いわゆるスプラウトのことを豆苗として流通しております。
日本では1995年頃から工場での安定生産ができるようになって流通が増えたそうです。比較的最近の野菜なんですね。
エンドウ「豆」が発芽した新芽「野菜」である豆苗は、「豆類」と「緑黄色野菜」の両方の栄養を兼ね備える、栄養のバランスがとれた野菜です。たとえば緑黄色野菜の小松菜と比較すると、豆苗は、野菜に多く含まれる「βカロテン」や「ビタミンC」をほぼ同程度、豆類に多く含まれる「タンパク質」「ビタミンB1」「ビタミンB2」「ビタミンB6」を小松菜よりも2割以上多く含んでいます。
また、ハムスターにとって害になる成分は特に含まれておりません。
さらに、この豆苗、「再生栽培」ができるのです。再生栽培とは、収穫して食べ終わった後にもう一度栽培して収穫ができる栽培のことです。まさに一粒で二度美味しいですね(笑)
頂き方のおすすめ
地域にもよるかと思うのですが、私の地元ですと豆苗は一束80円~100円くらいでした。この束が結構な量の束でして、ハムスターに与えるだけでは到底消費しきれません。人間も美味しくいただきましょう。
豆苗の頂き方ですが、生食もできるのですが、マメ独特の臭いがあります。苦手な方は、炒め物等がよいと思います。私は玉子との炒め物がお気に入りです。ニラ玉のニラを豆苗に替えた食べ方です。オススメですよ。
再生栽培について
前途のよう、豆苗は再生栽培で二度収穫ができます。
再生栽培にあたり用意するものは水を入れる器だけです。深さが数センチあれば大丈夫です。私はタッパーを用いています。タッパーでなくても水を入れられれば、深いお皿やフードコンテナ等でもよいと思います。
再生栽培の方法
豆苗の再生栽培の方法です。
豆苗を置く場所
窓のある室内が豆苗を栽培するのにちょうどよい場所になります。明るい場所がよいのですが、かといって、直射日光が当たる場所はよくありません。茎が硬くなったり、屋外だと虫の心配もあります。逆に全く日の当たらない暗い場所でも育つのですが、明るい場所で育てるよりも茎がひょろ長く、葉が小さくなり、緑も薄い豆苗になることが多いです。
直射日光には当てないことに注意して、ほどほどの明るさの室内で育てるようにしましょう。
カットの際は脇芽を残して
脇芽とは、植物が新たに芽を伸ばしていく部分のことです。再生栽培ではカットした後に豆の近くにある脇芽を成長させて再び収穫しますので、脇芽を残しておくことが大切です。脇芽をカットしてしまわないようご注意ください。下の写真の赤丸部分が脇芽です。脇芽より上をカットしています。
豆を水に浸けない
器に入れる水は、根の部分が浸かる程度がちょうどよい量です。豆は水に浸さないようにしてください。入れすぎに注意です。
水交換の頻度
水は飲用水を用いて、一日一回水を交換しましょう。暑い夏場などは一日二回がよいと思います。夏場は室温が上がると水温も上昇して、水が痛みやすくなります。
また、可能なら器をかるく流し洗いするとよいと思います。なるべく清潔を保つのがポイントです。
再生栽培の様子
実際の再生栽培の様子です。成長の様を写真でお伝えします。
1日目
カット当日です。ここから再生栽培を始めます。
3日目
脇芽から芽が生え始めました。2本だけとても成長が早い芽があるのですが、この違いは何の違いなんでしょう。
4日目
一気に芽が成長を始めました。
6日目
ものすごい成長力です。葉が生い茂ってきました。食用にはもう少し背丈が欲しいので、もう少し栽培を続けます。
8日目
背丈も十分伸びました。約1週間ほどで、十分に成長しました、再生栽培は完了です。この後収穫して、ハムスターと人間で美味しくいただきました。
「ハムスターの好物 豆苗と再生栽培のおススメ」のまとめ
豆苗は栄養がバランスよく含まれており、害になる成分も特に無いことから、ハムスターに与えるのにおススメな野菜です。1回に数本程度をちぎってそのまま与えてください。
また、豆苗はとても簡単に再生栽培することができいます。水の交換程度でほとんど手間がかかりません。1週間ほどで再度収穫ができます。
なのでとてもオススメの食べ物です。
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